LEARN 03
海のプラスチックごみが、生き物に与える影響
街で落としたひとつのごみが、海にたどりつくまで。
そこで、なにが起きているのでしょうか。

Q
海のごみって、どこから来るの?
海に浮かぶごみの多くは、陸から流れてきたものです。海で捨てられたものより、街から来たもののほうが多いと考えられています。
道に落ちたレジ袋やペットボトルが、雨で側溝に入り、川に流れ、そのまま海へ。海から遠い場所に住んでいても、無関係ではありません。

落としたごみは雨で流されて… → 川を通って… → 海へたどり着きます。
マイクロプラスチック
細かくくだけた、5mm以下のプラスチックのかけらのこと。プラスチックは自然に分解されにくく、小さくなっても消えません。小さすぎて回収するのがとてもむずかしいのが問題です。
数字で見る、海のプラスチック
・世界で1年間に海へ流れ出るプラスチックごみ 少なくとも約800万トン
・日本から海へ流れ出る量(推計) 年間11,000〜27,000トン
・このまま対策をとらなければ、2050年には海のプラスチックの重量が魚の重量を上回るという試算もある
「試算」であることに注意
これらは実際に数えた数字ではなく、推計です。調査のしかたによって数字に幅があり、より多いとする報告もあります。
正確な量はまだ分かっていません。ただ「かなりの量が流れ出ている」ことは、どの調査でも一致しています。
出典:環境省「令和元年版 環境・循環型社会・生物多様性白書」(エレン・マッカーサー財団の試算を紹介)/環境省「日本の海洋プラスチックごみ流出量の推計」 ※ 流出量の推計方法は国際的に確立しておらず、報告によって数値が異なります。
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環境省「令和元年版 環境・循環型社会・生物多様性白書」
https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/r01/html/hj19010301.html -
環境省「令和6年度検討結果 日本の海洋プラスチックごみ流出量の推計」(PDF)
https://www.env.go.jp/content/000320690.pdf
Q
生き物に、なにが起きているの?
ウミガメがレジ袋をクラゲとまちがえて食べてしまう。魚や鳥のおなかから、プラスチックのかけらが見つかる。こうした報告が、世界中から届いています。
また、細かくなったマイクロプラスチックは、小さな生き物が食べ、それを食べる魚がいて、と食物連鎖の中を移動していきます。

① ウミガメが食べてしまう
② 魚や鳥のおなかからプラスチックが見つかる
③ こうした報告が、世界中から届いています
人の体への影響については、まだ研究の途中です。分かっていないことも多く、これから明らかになっていく段階です。
Q
このままだと、なにが困るの?
起こると考えられている変化
・生き物が減る/食べたり、からまったりして命を落とす生き物がいます
・回収できなくなる/細かくなるほど、取り除くのがむずかしくなります
・漁業や観光への影響/魚が減ったり、海岸がごみで汚れたりします
・長く残り続ける/プラスチックは分解されるまでに、とても長い時間がかかります
※ 上記は一般に指摘されている傾向です。影響の大きさや進みかたは、地域や種によって異なります。
一度海に出たごみを回収するのは、とても大変です。だからこそ「流出させない」ことが、いちばん確実な方法になります。
Q
オタ活と、どうつな がっているの?
ライブ会場から、海はつながっている
会場やその周りで、こんなものを見かけませんか。
・グッズの個包装、ビニール袋、緩衝材
・ペットボトル、使い捨てカップ
・会場前で配られたフライヤーやうちわ
・使い捨てのアクセサリーや装飾
落としたつもりがなくても、風に飛ばされて側溝に入れば、行き先は海です。持ち帰る、分別する、そもそも使い捨てを減らす。その一歩が、海までの道をふさぎます。






